デバッグ文字列の設定

以下に説明するように、アプリケーションの実行時にデバッグ文字列を指定して、特定のログ出力をコンソールに表示することができます。 必要に応じて、出力をファイルにリダイレクトすることもできます。これらの手法は、アプリケーションのデバッグに役立ちます。

デバッグ文字列の使用

LoopBackフレームワークには、デバッグに役立つ多数のビルトインデバッグ文字列があります。 次のように、環境変数を使用してコマンドラインで文字列を指定します。

MacOS と Linux

$ DEBUG=<pattern>[,<pattern>...] node .

Windows

C:\> set DEBUG=<pattern>[,<pattern>...]
C:\> node .

ここで、<pattern> は一致させるデバッグ文字列を指定する文字列です。一致するパターンは、必要な数だけ指定できます。

例えば (MacOS と Linux):

$ DEBUG=loopback:datasource node .

または、Windowsの場合

C:\> set DEBUG=loopback:datasource
C:\> node .

次のような出力が表示されます（簡略化のために切り捨てられています）：

loopback:datasource Settings: {"name":"db","debug":true} -0ms
loopback:datasource Settings: {"name":"geo","connector":"rest",...

パターン内のアスタリスク（*）を使用して、任意の文字列に一致させることができます。たとえば、次のコードは “oracle”を含むデバッグ文字列と一致します。

$ DEBUG=*oracle node .

また、特定のデバッガの前に “-“文字を付けることで除外することもできます。 たとえば、DEBUG=*,-strong-remoting:* 「strong-remoting：」で始まるデバッガ以外のすべてのデバッガが含まれます。

デバッグ文字列形式

デバッグ文字列は、以下の形式になります。

module[:area]:fileName

ここで、

• module はモジュールの名前です。例えば、loopback ・ loopback-connector-restなど。
• area はsecurityやconnectorのように、モジュールの目的を識別するための、オプションの識別子です。
• fileName は oracle.js のような、JavaScriptソースファイルの名前です。

例えば、以下のようになります。

loopback:security:access-context

これは、loopback モジュール内の access-context.js ファイル（セキュリティ機能のために使われている）とわかります。

デバッグ文字列のリファレンス